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第24話「Xラウンダー」
脚本=加藤 陽一/絵コンテ=京極 尚彦/演出=京極 尚彦/キャラ作監=牧 孝雄/メカ作監=金 世俊/制作進行=渋谷 晃尚
【あらすじ】
25年ぶりの再会を果たしたフリットとグルーデック。そこでグルーデックは、ヴェイガンへの内通者が連邦軍の中にいることを語る。一方、拘束室から解放されたアセムは、気晴らしにソロンシティの繁華街へと出かけていた。仲良く遊ぶ若者たちを見て、学生時代の楽しかったころを思い出してしまうアセム。そんな時、アセムの前に、ゼハートが現れる。アセムを戦いから引き離そうとするゼハート。しかし、自分には戦いしかないと言い張るアセム。二人はそれぞれの思いをぶつけ合うが…。
(公式HPより引用)
【あらすじ】
25年ぶりの再会を果たしたフリットとグルーデック。そこでグルーデックは、ヴェイガンへの内通者が連邦軍の中にいることを語る。一方、拘束室から解放されたアセムは、気晴らしにソロンシティの繁華街へと出かけていた。仲良く遊ぶ若者たちを見て、学生時代の楽しかったころを思い出してしまうアセム。そんな時、アセムの前に、ゼハートが現れる。アセムを戦いから引き離そうとするゼハート。しかし、自分には戦いしかないと言い張るアセム。二人はそれぞれの思いをぶつけ合うが…。
(公式HPより引用)
今まで想像していたことが、全部小さくまとまってしまって残念なのと同時に、こうきたか……と思う部分も有る回でした。
【僕が僕であるために】
ゼハートが仮面を外すのは、彼が素の感情を発露させる時なのではないかと予想していたのですが……あっさり仮面を外してしまってびっくりしましたw 仮面を嵌めていた時が司令官(ヴェイガンの戦士)としての本音で、今回がアセムの友としての本音という所でしょうか。(出来れば、ここは「俺」と言って欲しかった。)しかし、そんな事情はアセムには分かりませんから、今更友達呼ばわりしても、アセムには通じないんじゃないかと思います。
ゼハート「私は戦いに生きるべき宿命を背負っている。しかし、お前は違う。戦わない道を選択出来る」「(戦い以外の道を選べば、)お前はお前のままでいられるはずだ。優しい、私の好きだった友達のアセムに」
アセム「俺には何も無いんだよ。戦わなきゃ、戦って結果を出さなきゃ、誰も俺を認めてくれないんだ。俺はお前は羨ましい。力を持ったお前が……」
ゼハート「お前が戦場にいては、私が私でいられなくなる。目的の妨げになる。私はヴェイガンだ」(アセムに銃を向ける)
正直、今までの描写で分かることを直接顔を突き合わせて言った所で意味があるのかと思ってたんですが、ここでテレポートしたロマリーが出てくるわけですよ。ここの演出が秀逸でね、アセムは逆光で顔が暗くなってるんですけど、ゼハートとロマリーには光が当たっています。ロマリーは、二人が殺しあうことに心を痛めているわけで、アセムもゼハートも等しく大事に思ってると思うんですけど(いや、学園ドラマが短かったから正直な所はよく分からないんですが)、アセムにとってはゼハートだけを庇っているように見えるところがミソなんですわな。前回、ロマリーを守ることがアセムの足場になっていたのに、ここで容易く崩れてしまいました。アセムの顔が怖いよー。私は、男のケツをスパンキーングするアリーサの方が好きなんだけどなー。
ゼハートが戦う宿命を背負っているのは、自分がXラウンダーとして生まれたということもあるのかな。Xラウンダーって、戦場ぐらいでしか役に立たないし(後はスポーツとか?)。アセムもアスノ家の男として戦う宿命を背負っているともいえるんですが、それは単なる家業であるというだけで、向いているとは言えませんからね。
【ダブルバレット】
ゼハートにとっての最大の敵は、アセムを大切に想う心。アセムにとっての最大の敵は、Xラウンダー(ゼハートやフリットを象徴する能力)への劣等感。己の迷いを吹き飛ばすために、相手を落とそうと激突するんですが、そこに割り込んでくるのが、またしても万能親父。AGE-2に性能で劣るAGE-1でも、ゼハートと互角に渡り合うフリット。しかし、ゼハートも進化しており、フリットを凌ぐほどのXラウンダーになりかけているようです。あと、前回の敗北から、ゼハートにも司令官としての自覚が芽生えてきたのかな?
Xラウンダーを含む援軍も出てきて、ウルフ隊がどんどん不利になっていくんですが、ここで登場するのがダブルバレットなんですな。これは、本当にえげつない展開で、アセム自体は成長していないんですよ。でも、機体の性能だけは上がって、Xラウンダーをも屠ることが出来るようになってしまった。AGEシステムは、パイロットの気持ち(アセムの場合は、Xラウンダーに勝ちたいということ)を汲みとるように設計思想を進化させますね。アセムの戦闘スタイルに合わせて、ツインドッズキャノンは、大出力のビームサーベルみたいな使い方も出来ますし。AGE-2が効率よく沢山の敵を殺すための道具になったために、顔が黒くなってしまいました。
このAGE-2の進化は、負けた責任を自分の能力ではなく機体の性能に押し付け、クロノスをヴァージョンアップさせるデシルとも対比できるでしょうね。但し、デシルは自分の器に気が付いていないのに対し、アセムは気が付いているから焦っているのですが……
【グルーデックの最期】
冒頭で「明日、(フリットに)証拠データを渡す」とか、明らかに死亡フラグが立ちましたが、この回で回収されちまうとはな。しかも、ギーラ・ゾイの息子アラベル君の仇討ちですよ。この復讐の連鎖をあっさりと回収しちまうとは、AGEスタッフの地に足の付いた(全く物語が膨らまないとも言うw)ストーリーテリングぶりを舐めてたぜ。まあ、元々グルーデックとしては、自分が彼の父親を殺したわけですから、自分だけなら殺されてもいいやと思ってたんでしょうな。
それにしても、なんで証拠データを自ら消してしまったんだろう(つか、グルーデックの情報収集能力が相変わらず高すぎて噴いたw)。アラベルに刺されたことで、自分もここで復讐を終わりにしたいと思ったのかな。フリットを巻き込むのは、もう止めようとしたのかもしれないけど、連邦軍に裏切り者がいるという噂だけを知らされてしまっては、フリットは疑心暗鬼にならざるを得なくなりますよね。また、グルーデックはフリットに重荷を背負わせていくのか……
グルーデックは、フリット編で唯一成功したキャラと言ってもいいので、ここで退場するのは残念ですが、アラベルとのやり取りはなかなか見ごたえがありました。刺された時に、車のライトに照らされて影が大きくなる演出も映画みたいで好き。
アラベルも復讐心を利用されたあげくに殺されてしまって、敵はかなり手ごわそう。(フリットにデータを渡す前に、アラベルがグルーデックを殺せるかどうかは偶然に左右されそうですけど、かなり周到に用意してきたんだと思う。刑務所はグルーデックのシンパがいすぎて、暗殺できなかったのか?収監者の中には、情報を教えてくれる人もいたみたいですしね)
そして、次回は!
居場所がなくなってしまった(少なくとも本人はそう思い込んでる)アセムが、擬似Xラウンダーになってしまう!
このためにヴェイガンのMSのコックピットは頭部にあったんですね。自爆するMSから頭部をもぎ取って回収するとか、フリットすげえな。
クロノスの改修も、どう絡んでくるのか楽しみです。
【ちょっと思ったこと】
グルーデック「お前は私と同じだ。復讐という名の亡霊に取り憑かれて、悲劇的な人生を歩め」
(超極悪な顔で子供のアラベルに復讐を唆す)
↓
25年後……
↓
グルーデック「重い荷物を背負い続けて、お前も疲れただろう。せめて今日で終わりにしろ。これでお前は自由になれる」
(すっげー優しい顔で復讐を遂げたアラベルを思いやる)
アラベルの精神を崩壊させるための、長期に渡る計画的犯行に思えてきた……www
そういえば、アラベルはかっぺいさんなんですよ。何気にこういうちょい役で、すごい人使ってくると思う。
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