種ガンダム(主にアスカガ)のブログサイト
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※アスカガ・戦後
『左腕の恋人』
――暑い。
その気持ちがアスランの脳を支配し、惰眠から彼を目覚めさせた。
左側の脇から腰の辺りまで、妙に汗をかいている。
それもその筈で、左腕の下に、カガリが頭を埋めるようにして眠っているのだ。
室内は空調が効いているが、くっつかれると暑い。しかも、アスランの筋肉量が多い分、カガリの方が暑いだろう。
いつも、アスランが抱き抱えて寝ようとすると、カガリは暑いと言って嫌がるくせに、こうして左側にくっついて寝るのが当たり前になっている。なんとなく、釈然としないものを感じるのは自分だけだろうか。
だが、本当はそれで良いのだろう。
カガリの鼻の上に点々と浮かんだ汗を、指でぬぐってやると、アスランは再び目を閉じた。――左腕でだけ、恋人を抱き締めて。
利き腕は、常にあけておく。いつでも、カガリを守れるように。
【あとがき】
携帯から投稿。
120904:改稿。
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