第18話「卒業式の戦闘」


【あらすじ】
アセムとゼハートは卒業式を迎える。ともに青春を過ごした友との別れ。卒業後、連邦軍に入るというアセムに、ゼハートは意外な言葉を投げかける。親友の言葉に戸惑うアセム。式の途中、コロニーはヴェイガンの襲撃を受け、状況は一変する。激しい戦いが繰り広げられ、ウルフ・エニアクルの新型モビルスーツ、Ｇバウンサーも参戦する。アセムもまた、ガンダムに乗り込み、ヴェイガンのモビルスーツに対抗する。もつれ合う戦闘の最中、アセムは、敵のパイロットを目撃する。アセムはその姿に驚愕してしまう。
（公式HPより引用）

面白かったんで、びっくり。先週が薄味だったから、期待していなかったのかもしれないけど。
描写の積み重ねがないのでリアリティを感じないという批判はあるでしょうが、ネタふりとしては面白い表現が見れた回でした。


【喧嘩番長救出】
ふざけて実習用ポッドに取り残されてしまった喧嘩番長（というほど喧嘩強くないｗ）を助けるアセム。「あんな奴氏んでも良かったんや」とかアセムの友達は言うんですけど、アセムにとってはそんなことどうでも良いんですよね。彼は、「助けられる奴は助けたい」という天然救世主体質なんで。そんなアセムにカルチャーショックを受けるゼハート。

【MSクラブの思い出】
出会いと別れだけ描いて、その中間は写真で補完することを強いられている学園ドラマ（笑）個人的には、ストーリー性のある絵が好きなんで、けっこう妄想できましたけど、出来ればCDドラマなんかで補完されれば良いのにね。でも、そこまで人気がなさそう……。つか、前回のMS大会から一年半経ってたんですね。MS大会で優勝しているんで、もう一回大会があったんでしょう。勘違いしてましたわ。
ここは、アセムゼハートロマリーの三角関係っぽい友情関係を描きたかったんでしょうな。あと、アセムとロマリーの進路。アセムは、仕官学校じゃなくて直接軍に入ることに。ゼハートは「また、親父さんの言いなりか」と反対するんですけど、救世主体質のアセムは「戦うことが、誰かを守る一番の近道」と目標が決まっているみたいですね。ロマリーまさかのニート宣言は、アセムたちに影響を受けたからなのか……彼女が入隊する布石を打ってきましたね。
描きたいことだけじゃなくて、卒業式らしいエピソードを絡めてきているのが良いですね。下級生によるサプライズとか、ロマリーが（データは持っているけど）部室に貼ってあった写真が欲しいとか、よく分かってるな～というエピソードだと思います（上から目線で申し訳ない）。

【卒業式】
すごいフリーダムで恥ずかしい卒業式でしたｗｗｗ 整列してないし、卒業生挨拶は校長の気まぐれで決められるし。喧嘩番長の粋なサプライズとか、シャーウィーの「この馬鹿野郎共」とか、帽子投げとか。もー、やめてー////
ポイントはゼハートが挨拶する前に、スパイ容疑のかかったゼハートを憲兵が拘束しに来たことですね。アセムが挨拶している時に、ゼハートも頷いているからゼハートも同じ気持ちだったんでしょうけど。で、アセムは案の定、何の疑いも無く憲兵からゼハートを庇うんですけど、ゼハートは戸惑ってしまう、と。
あと、ダズ・ローデンが、ゼハートのスパイ容疑を晴らすために、ロマリーを人質に発砲して逃走するという……どう考えてもバレるだろうって突っ込みが入るシーンですけど、この後が非常に示唆的なシーンになっていて、怯えて蹲っちゃうロマリーをアセムは抱きかかえて保健室に連れて行くんですが、ゼハートは一人取り残されちゃうんですよね。

【AGE-1リニューアル対ゼダスR】
あんな茂みの中にMS隠しておいてバレないって……多分ヴェイガンのMSはステルス機能がすごいんでしょうねｗ
このスローモーション使った戦闘が良いですね。機体の見せ方がフリット編より段違いに上手い。今のところ、戦闘能力としてはXラウンダーであるゼハートの方が上だけど、機体の性能はガンダムの方が上なんですね。戦闘慣れしている分だけゼハートが勝っちゃうんだけど……って、えええええええ！もう顔見せちゃった！それも自分から！「君はガンダムマイスターにふさわしくない！」（ちがう）
どうやら、戦争によって引き裂かれる友情を表現したかった様子。パーソナルカラーも、アセムが青でゼハートが赤ですし、キラとアスランに似ているけど、軍に入る前から正体を知っているというのがちょっと新しいですね。個人的には、少しだけでも学園生活があった分だけ、アセムとゼハートの方が感情移入しやすいかな。幼馴染って、「昔は仲が良かったけど、今は……」という部分を描写なしで表現できるので、けっこうズルイと思うんですよ。
んで、またちょうどいい具合にロマリーが目撃してｗｗｗ最後orzってなってたｗｗｗ ガンダムを圧倒し見下ろすゼダスRと、それを脇から見るロマリーっていう画がいいですね。


この時代の人々にとって、ヴェイガンがどういう存在なのか分からないんですけど……話の通じないテロリストってことで良いのかな？（でも、ウルフが「異性人ども！」って言うのは違和感があるけど）
アセムは自分の命を危険に晒してでも、みんなを守りたいって思ってるんだけど、今まではそのみんなの中にヴェイガンは含まれていなかったんですよね。
逆に、根っからの戦士であるゼハートは、自分の目的を達するためには、敵が誰であっても戦うという強い信念があって、アセムの気持ちは甘すぎることに気が付いているからこそ、「お前のような優しい奴は、戦場に出てくるべきじゃない」と忠告するわけですね。
それで、フリットにとってはヴェイガンは大事な人を奪っていた存在だけど、アセムにとっては大事な人もヴェイガンの中に含まれるわけで、二世代間の対立が深まっていくという話なんだろーなー（いやー、面白いなー……ってまだ分からんけど）

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