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第29話「じいちゃんのガンダム」
【あらすじ】
アセムの息子・キオは13歳になり心優しい少年に育っていた。キオが暮らすオリバーノーツに、ヴェイガンが襲い来る。敵要塞によって破壊されるビッグリング。そして、ヴェイガンの首領イゼルカントは、地球侵略の全面的な開始を宣言する。ヴェイガンの攻撃は地球全域に及び、連邦は大混乱に陥ってしまう。この危機的状況の中、キオとフリットは、新たなるガンダム、AGE3を動かそうとする。キオは、ガンダムの意外な隠し場所に驚く…。
(公式HPより引用)
【キオ・アスノ】
舞台は28話(血の粛清)から23年後のAGE161年、オリバーノーツ。主人公は13歳なので、アセムとロマリーが28の時の子供にまります。
逃げ遅れた子供をほおっておけないのは、アスノ家の天然救世主体質ですね。Xラウンダーとしての資質は非常に高い上に、フリットじいちゃんの英才教育のおかげwで、ガンダムパイロットとしての能力は高いようです。
いい意味ですごく意外なキャラ。まず、もっと中性的なキャラかと思えば、割と男の子っぽい。ちなみに中の人も男。それから、ヒーローっぽく活躍していると見せかけて、その実じいちゃんに洗脳されているところが良い。AGE-3が合体する上に復座式ってのも面白いです。このもっさり感がいいですね。
正直、三人の主人公の中で初回のキャラ立てが一番上手い。ようやくAGEもここまで来たか(←超えらそう)
【じいちゃん】
言わずと知れた初代主人公――だけど、未だに大活躍(苦笑)
軍を引退しているのが予想外ですね。戦争を俯瞰し動かすことが出来る一番の位置にいると思ってたんですけど、AGE-3の開発とそのパイロットの育成に励んでいた模様。でも、引退したのに、ディーヴァを動かす権限は持ってるっぽいですね。現役時代のフリットの知的財産はかなり多いと思うんで、その特許料で買い取ったんでしょうか?
【AGE161年勇気の日】
「天使の落日」が「勇気の日」と言い換えられているということからも、国民の戦意を高揚させようという意思が感じられますね。フリット・アセム編の冒頭では、戦争が日常を壊していく描写が多かったですが、キオ編からは戦争が日常化しているのでしょうか?
そして、ちょうどこの日を狙って、ヴェイガンが37564兵器でビッグリングを焼き払い、無差別攻撃を仕掛けてきました。軍事施設ではなく、居住区を狙ってくる所に、ヴェイガンの地球種への憎悪が滲み出てますね。
注目したいのは、ヴェイガンのMSがまたドラゴンのような形態に戻っていること。アセム編では人型に近くなり、ガンダムに殺されるパイロットの様子が描かれていました。それが、またドラゴンの形態になるということは、「ヴェイガン=人でなし」というメタファーだと思います。
【アビス隊】
彼らの会話、けっこう好き。また、戦場のホームズのB級推理が聞きたい(笑)
粛清したはずなのに、司令部が情報を規制してるってことは、まだ父権主義的な体質が変わっていないのか、粛清しすぎで人材がいなくなったのか……。
ようやくAGEのやりたいことが見えてきて、面白くなってきました。
ゲーム感覚で孫に人殺しを教えるフリット。「この子には戦争のない世界をみせてやりたい」と願い、最後の任務でMIAになったアセム。父の願いも知らず、祖父の元で戦争に手を染めていくキオ。三世代ものの旨味が出てきました。
そして、意味ありげにOPに登場する海賊旗とガンダムらしきMSのシルエット。アセムが行方不明なのに、AGEデバイズだけが回収できた謎も、後々明かされそうですね。
それにしても、さすがにバルガス死んだか……(ロマリーの病室にバルガスらしき写真が)