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※アスカガ学パロ(高校生・幼馴染)
『つつゐづつ』 4-1
「アスランの部屋には、テレビがあっていいよなあ……」
勝手知ったる他人の部屋とでも言うように、カガリがDVDをセットして再生ボタンを押す。アスランは飲み物でも用意して時間を稼ごうとしたが、「そんなのいいから、アスランも一緒に観よう!」とカガリにせっつかれ、すぐに上映会と相成った。
最初は、普通のビデオだった。
主人公の女子高生は、同級生の女の子のことが好きらしく、彼女と話をしたり、腕が触れたりする度に、胸をときめかせている。
(あ……なんだ。これぐらいなら……)
安堵したアスランだったが、開始十分にして、どんどん雲行きが怪しくなりだした。
最初の初々しさはどこにいったのか。現在では、おんな達が、くんずほぐれつ様々な痴態を繰り広げている。
(こ、これは……かなりキワドイ……どこが初心者向けだよ!!)
アスランは心の中で、盛大な突っ込みを入れた。
カガリはこれを楽しんでいるのだろうか。
アスランは、先程から黙って見入っている隣を恐る恐る窺った。
「カ、カガリ……!?」
カガリは、リモコンを持ったまま固まっていた。アスランの呼びかけにも微動だにせず、画面から目を離すことも、リモコンを操作することもできずにいるようだった。
アスランは、カガリからリモコンを引ったくりテレビの電源を落とした。おんな達の嬌声が止み、後には静寂だけが残った。
「あすらん……」
「うん……」
ゆっくりと、アスランの方を向いたカガリの瞳には、こぼれそうなほど涙が滲んでいる。
「吐きそう……」
「ええ!?」
モドル≪ ≫ススム
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