※アスカガ夫婦パロ
『一日の終わりは、手をつないで――』　3-3

　
　そうして、アスランはカガリのことを一心に考え続けた。
　今、カガリは何処にいるのだろうか。誰かと一緒にいるだろうか。誰かと一緒にいるとしたら、誰と一緒にいるだろうか。
　そこまで考えて、カガリが一緒にいられる人がいないことに漸く思い至った。少なくとも、今日中にカガリが会いに行けそうな人はいない。
　市内に住んでいる友人全員が、既に結婚し、各々の家庭を築いている。夫の両親と同居している者や、小さな子どもがいる者も多い。そんな処へ、カガリが突然、押しかけられるわけがないのだ。

　じゃあ、何処へ――と考えて、一つだけカガリが行きそうな場所を思い出した。





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[4回]