種ガンダム(主にアスカガ)のブログサイト
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『空白の二年間』ならぬ、『空白の二ヶ月間』に関して……
空白の二年間というと、アスカガスキーの間では御馴染み、無印から運命にかけての、あんなことやら、こんなことまで想像してしまうドッキドキのアスカガ同棲期間のことですが、今回は『空白の二ヶ月間』のお話。
おそらく、他のアスカガスキーさんは、とっくの昔に気が付いていることだと思うのですが、一年ぐらい前(アスカガに嵌ってから一年は経っている時)に漸く気が付いたことなので、自分へのメモもかねて。
実は、こんなことを言ってしまうと他のアスカガファンの方に怒られてしまうかもしれませんが、
私は、「君は、俺が守る」という台詞に否定的でした。(えー)
正直、唐突すぎるように思えて、入り込めなかったのです。
「カガリに会えて良かった」は、分かります。キラとの思わぬ再開、カガリによる揺さぶり、ラクスの押し出しによって、アスランは自分の頭で考えるということをし始めたし、父親へのやりきれない想いに囚われているアスランを開放してくれたのはカガリですから。
ですが、「君は、俺が守る」と主張してキスしてしまうほど、アスランとカガリの気持ちが動いているような描写が無かったように感じました。
カガリがアスランを守ると言ったのと、アスランがカガリを守ると言ったのではニュアンスが違います。
カガリは、みんなを失いたくなくて、特に彼岸の彼方でも見つめているようなキラとアスランは危なっかしくて放っておけなかった。
一方で、アスランは、「君は、俺が守る」と言っているように、「カガリを守るのは、俺だ」と主張しています。
単なる言葉の選び間違いだという考えもあるかもしれませんが、私はそうではないと考えています。
運命はあまり台詞が考え抜かれているようには思えないのですけど、無印は緻密に考え抜かれているような気がするからです。
多分アスランは、もうこの時に死ぬ覚悟ができていて、誰にも別れを告げずにいこうとしていた時、カガリの優しさや強さを目の当たりにして、想いがあふれてしまったのだと思います。
しかし、アスランの想いがここで飽和状態に陥るほど、内面の描写が無かった。
あっても間接的なもので、こんな出撃前にキスをしたら、単なる釣り橋効果か、スタッフが盛り上げるために、とりあえずくっつけとけみたいな安易な演出をしてしまったかのように見えます。
カガリなんて、免疫がないから雰囲気に流された子のようです。(あ、これはある意味正しいのかも……)
カガリが、自分の想いを自覚していたかは分かりませんが、アスランは、気持ちにブレーキをかけながらも、想いを自覚していなければ、この台詞がすんなり出てくるのは難しいんじゃないかと思います。
で、なんですけど……
年表では、エターナルがアークエンジェルに合流した時から最終決戦まで約二ヶ月間あるんですよね。
要するに、アスランが「ごめん……」なんつってカガリを抱きしめてから、「カガリに会えて良かった。君は俺が守る」っていうまでに、空白の二ヶ月間があったんですよ、奥さん。(誰?)
この約二ヶ月間の間に、何か関係が進展するような出来事があったんじゃないでしょうか。
きっとこの間に、案外カガリが脆いことも知ったでしょうし、地球に返してあげたいと願ったでしょうし、色々カガリのことを知る機会があったのだと思います。
カガリも、アスランがハツカネズミではなくなったにしても、父親のことや戦争のことを考えて沈んでいくアスランを本能的に気に掛けているうちに、アスランの誠実な優しさに気が付いていったのかもしれません。
小説では、カガリがアスランにモビルスーツの宇宙での操縦をマンツーマンで教えてもらい、モルゲンレーテの三人娘に冷やかされたりなんぞしていました。
私は、無印もけっこう消化不良が多かったんですけど、運命ではもっと酷い消化不良を起こしてしまったために、無印から興味がずれてしまい、不思議に思いつつも、このことに関してしっかり考えることがなくて……
恐らく、無印から創作されている方は、この辺りの心情も丁寧に拾っているはず。
だから、リアルタイム時に出された同人誌や、サイトの作品は、ここの時間帯の創作が多いのだと思います。
そういう心持で読むと、なんとなく読んでいた小説も、作者様の意図が分かって、大変面白いです。
まあ、やっと気がついたんかいな……というようなお馬鹿な話なので、とっくの昔に気が付いている方は、たくさんいらっしゃると思います。
カガリへの恋情と、死への憧憬の狭間で、揺れ動いていくアスラン。
アスランを心配してつい目で追ううちに、知らず想いを募らせていくカガリ。
やっぱりアスカガは萌えます。こんな想像し放題な時間を作ってくれて、ありがとうとスタッフさんに言いたい感じです。
それにしても、死ぬと覚悟を決めている時に、好きな女の子に最後にかける言葉がコレというのは、やっぱりせつないですね……。
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