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※アスカガで小ネタ
『嗚呼、君よ。その柔き白肌に包まれたぬくもりを分け与えてはくれまいか。』
俺は飢えていた。
たっぷりと汁を含んだその白い皮に噛み付いてやろうとしていた時だった。
「だめだ。アスラン……」気を高ぶらせたカガリが、目の淵を赤く染めて首を横に振った。
どうして……? 俺はほだすようにカガリを見つめた。
目の前にあるのに、与えてくれないカガリに苛立ってしかたがない。
白い皮を押す。柔らかい白には、簡単に爪の痕が付いた。中の肉が、ほんのりと手の平に温度を伝えている。
その味を想像して喉が鳴った。
「どうしても……駄目なのか?」哀願するように尋ねた。
「だめだ! ケバブにはチリソースだ! ヨーグルトソースは認めない!」
彼女は、そんな些細なことで気を高ぶらせるのだ。
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『滾り、迸る。』
カガリは逡巡するように瞼を伏せている。
俺はいい加減に動こうとしない彼女に焦れて、自ら包みを開き、それを眼前につきつけた。
「おっきいんだな……」
膨れ上がったそれを目にして、彼女は瞠目した。
そっけなく「ああ」とだけ返しながら、心の中でこっそりと呟く。
――中には君が好きなモノが、たっぷりと詰まっているからね。
どうしてもそれを味わって欲しくて、ふっくらとした赤い唇を指で撫でた。すると、躊躇いがちに、少し口が開き、濡れた真珠のように白い歯が見えた。
「もっと口を開けないと入らないよ。カガリ」
屈辱にか、それとも恐怖にか、長い睫毛を震わせたが、その一拍後には、カガリはそれを頬張った。
「あふ、ひ……」
熱いと言ったのかもしれない。それは滾るように熱くなっているのだから。
それをしばらく味わってから、カガリは顔を離した。唇には白く濁った液体が付着している。内から溢れ出たものに違いない。
俺はその白い液体を指で救い、彼女の口の中に押し込んだ。
「どう? おいしいだろう?」
苦味ばしった顔をしていても、小さな舌が白濁を舐め取るのを、俺の固い指は確かに感じていた。素直じゃない彼女に、苦笑してしまう。
「……悪くはないけど、やっぱりチリソースだ」力なく、彼女はそう呟いた。
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すみません。こういう馬鹿馬鹿しいの大好きなんです。
O沢さんの朗読コンテンツでは、漢字を意図しているように発音できなかったり、読めない単語があったり、dabada~♪の音楽に合わなかったりして、色々変えているので、変更なしver.もアップしてみました。
句読点もきちんと読み取ってくれるし、わりと難しい漢字の読み方でも読んではくれるんですけどね。
朗読できない言葉があると「ごめんなさい。あなたが入力した文章には、僕には朗読できない言葉が入っているようです。」と謝って下さるのですが、私の場合は『汁』という言葉(ひらがなでも駄目)でした。
……むしろ、こっちがゴメンナサイですよ……
[roudoku] ver.
俺はかつえていた。
たっぷりと膨らんだそれに噛み付こうとしていた時だった。
「だめだ……アスラン。」気をたかぶらせたカガリは、目のふちを赤くして首を横にふった。
どうして……?俺はほだすようにカガリを見つめた。
目の前にあるのに、与えてくれないカガリに苛立ってしかたがない。
白い皮を押す。柔らかい白には、簡単に爪の痕が付いた。なかの肉が、ほんのりと手の平に温度を伝えている。
その味を想像して喉が鳴った。
「どうしても……、駄目なのか?」哀願するように尋ねた。
力でねじ伏せることは容易い。しかし、カガリの意思で俺はそうしたいのだ。
「だめだ!ケバブにはチリソースだ!ヨーグルトソースは認めない」