#8「決死の共同戦線」

脚本=兵頭 一歩／絵コンテ=加瀬 充子／演出=鈴木 健一／キャラ作監=大貫 健一／メカ作監=有澤 寛／制作進行=米澤 和俊

【あらすじ】
ファーデーンに侵入したＵＥを撃退するため、フリットはガンダムの新たなるウェア『タイタス』を換装して立ち上がる。タイタスは、ドッズライフルを使えないコロニー内で圧倒的な力を発揮する。ザラムとエウバもまた、即席の共同戦線でＵＥに立ち向かうが、わだかまりの残る共闘軍は、連携を取るどころか戦場でもめ事を起こす始末。不利な状況がつづく中、フリットは自分の思いをぶつけ、いがみ合うザラムとエウバをひとつにしようと奮戦する。そんなとき、現れる新たなるモビルスーツ。その白い機体に乗っていたのは…？
（公式HPより引用）

数百年に及ぶ戦いは、UEの侵略により休戦し、エウバとザラム、そしてガンダムは共同戦線を貼ることになりました。
結局、エウバとザラムの対立ってのも、このファーデーン内だけの話なのかー。一つの戦いとしては悪くないのかもしれないけど、まだ主人公一人目で、こんなたらたらした展開で大丈夫なのかと心配です。

ちょっと、自分の好みから外れていてしまったかなー。
やっぱり緊迫感がないんですな。これはストーリの見せ方も問題ですが、画があまり良くないのが一番いかん。中でも、戦闘シーンに盛り上がりが足りないのはロボットアニメとしては致命的な気がする。ストーリーは個人の好みもあるでしょうが、映像の面白さは万人に判り易いですから。



【ガンダムタイタス】
バルガス「撃ち抜けないなら、叩き壊せば良い。それがAGE システムの出した答えじゃ」
接近戦で戦うことに長けたパワー型のガンダム。ドッズライフルの効かない相手や、ビームライフルの使えない場所において使用される。
換装シーンを、空中でアクロバティックな見せ場にするわけではなく、本当にパーツ交換って感じの見せ方にしてきたのは意外でした。リアリティがあって、これはこれで面白いかも。
wikiによると、新型のUEは「ドッズライフルのビームを拡散・無効化する強力な電磁装甲」を持っているとのことですので、ビームじゃなくて肉弾戦とか実弾の方が効くってことなのかと思っていたのですが、そういうことではないのかな？

【エウバとザラムの共闘】
ボヤージ「全く容赦がねえ。ヤツはただ、相手を殺すことしか考えてやがらねえんだ。これが本物の戦争。ザラムとエウバの戦いなど、子供のケンカだったってわけか」
フリット「判ったでしょう？　内輪もめをしている場合じゃないんだ。本当の敵と戦わなきゃ、仲間もコロニーの人達も、みんなやられるんだ！」「力を合わせなきゃ、UEには勝てない！　ザラムとか、エウバとかじゃなくて、今はみんなの力が必要なんだ！　僕たちの敵はUEだ！！」
いや、大人が子供に諭されてどうする（苦笑）……。普通は、戦争に厚みを持たせるために、利権や思想が絡んでくることが多いんですけども……まあ、こんな簡単に氷解してしまうような対立なら、こんな表現で良いのかもしれません。それを狙っての表現なんでしょうな。っていうか、武器商人じゃないなら、ボヤージは何で生計を立ててるんだろ？
スラムに住む人々も地上に住む人々と同じく、エウバとザラムが協力して救うって展開も、スラムの描写が生ぬるいからか、あまりカタルシスを感じないな。

【Gエグゼス】
ウルフの新機体。ガンダムのような形状と、白いカラーリングが特徴。強いパワーと、機動性を誇り、ウルフファング（出力が強く切れ味の鋭いビームサーベル）をメインウェポンとしている。
つ、つよい！かっこいい！もうガンダムいらないんじゃ……
民間のMS鍛冶の方が、連邦軍の工廠よりも腕が良いのか？色々と裏の繋がりがあるっぽいですけどね。ボヤージ達も、裏の武器商人からMSを入手していた模様。



このAGEの世界では、いかに相手を出し抜きながら、強力な兵器を生産するかってところに、戦闘シーンの重きが置かれているのかな？それを、子供向けに説明しようとすると、どうしてもマニアックな方向にはいけなくなって、こうなっちゃうのかも？
常に後手に回っているAGEシステムが、先手を打つ日がくるのかどうかに、今後は注目したいと思います。（でないと、ガンダムの優位性がなくなってしまう）

そんな感じで、来週も楽しみにしています。



【追記】
もしかすると、新型UEの電磁装甲うんぬんという設定はなくなったんかな？
あらすじで、ドッズライフルの使えない理由が「コロニーを壊してしまうから」ってことしか説明されていないので……
コロニー内では、強力なビームサーベルと、パワー力のある格闘技などの「接近戦」に長けた武器（機体）で戦うってことでしょうかね。

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